Pacifism Spy

「早いとこ戻らねえと・・・。」

霧雨はまず、近くの公園に水のみ場を見つけ、
ごくごくと水を飲んだ。

それこそ近くにいた大人がびっくりするほど
大量にだ。

これで満足には動けるが、元に戻るには
十分な食べ物が必要だ。
しかし、六歳ではファミレスに
はいったとたん警察に突き出される。

万引きしてもすぐに見つかるだろう。
それに、たいしたものも盗れないだろう。

考えた末、デパートやスーパーマーケットを
周り、試食をしていった。

これがけっこう面倒だった。
食べる度に店の人が、

『どう?おいしい?』

と聞いてくるのだ。

その度に霧雨は、

『うん!ママに買ってもらう!』

と答えなければならなかったからだ。