Pacifism Spy

レイは、外へ出ると仲間が来るのを待った。
程なくあの場にいた全員が姿を現した。
もちろん霜降たちもだ。
最後にナナが出てきた。

「全員です。」

「ご苦労。」

霜降は春夏と秋冬に寄り添われていた。
秋雨は春雨と並んでいた。

そのとき、出入り口のあった場所から
一人の人間が近づいてきた。

サンゴだ。
どうやらまた何かに起こったらしく、
片手だけで目を回したイチゴと
弱りきった時雨を引きずっている。

そして、無言のまま霜降に
時雨を差し出した。

霜降は黙って受け取った。