Pacifism Spy

「お兄ちゃん!」

小雨が慌てて豪雨のところまで行き、
起こそうとした。

しかし、豪雨は足を挫いてしまった。
両手も使えず足一本で行くのは無理だ。
時間もない。

「ケッ!ここまでか。」

豪雨は小雨に一言、

「行け。」

といったが、小雨は首を横に振った。

「ううん。もう一分経ったよ。」

そう言い、スイッチに指を乗せた。

しかし、豪雨が首を横に振った。

「小雨だけならすぐに外にいけるだろ?
 それからでも遅くねえよ。」

「いや。お兄ちゃんも一緒じゃないと
 いかない。」

小雨がそう言ったとき、
リモコンが落ち、カチッと音がした。