しばらくすると、大きな爆発音が
立て続けに五回起こった。

「な、何だ?」

イチゴは慌てて外の様子を見に行った。
この階ではないようだったが、
パラパラと天井から埃等が落ちてきている。
小刻みに揺れ続け、今にも崩れそうだ。

イチゴは信じられなかった。
進入不可能といわれていたこその組織に
やすやすと進入され、サンゴは片腕を失い、
誰とも連絡は取れず、ここは今にも
崩れそうなんて・・・。

イチゴは決心した。
仲間の安否が分からない以上、
信じることしかできない。

とにかく今は、自分とサンゴが
この状況から助かることが先決だ。

そのとき、