Pacifism Spy

霜降の中では、戦闘主義スパイとしての
プライドが、

『敵に情けをかけられるくらいなら
 死んだほうがマシだ』

と言い、人情が、

『馬鹿言え!早く逃げろ』

と急かす。

ナナはまた大きな揺れを感じ、
もう一押しした。

「外にはリーダーがいるはずだ。
 こうなった以上誰もあんたたちを
 止めはしない。今回の勝負はおあずけよ。」

霜降はまだ躊躇っていた。
すると、

「俺は行く。」

秋雨がそう言い、春雨を引っ張り
飛び込んでいった。

霜降は決意し、春夏と秋冬を抱え、

「「霜降?」」

飛び込んでいった。

ナナは再度、誰もいないのを確認し、
飛び込んでいった。