Pacifism Spy

ードボン!-

「水・・・だと?」

霜降がそう言っている間にも、
平和主義スパイたちは次々と飛び込んでいく。
最後に残ったのはナナと、
戦闘主義スパイだった。

ナナは、状況がいまいち掴めないでいる
霜降りに一言、

「いきなよ。」

と言った。

「どういうことだ?」

「ここはこういうときの脱出口なのよ。
 十秒ちょっとで外にでられる。
 あんたたちだってここで押しつぶされるのは
 ごめんでしょ?」

ナナはそう言い、霜降の言葉か
行動を待った。