レイが怒鳴る。

「貴様か!何をした!」

霜降の答えは、揺れによって落ちてくる小石等の音に負けず、全員の耳に届いた。

「豪雨だ。我等は何も失うものがない。
 我等と共に死のうではないか。」

レイは無線を取り出した。
レイのは特別製で全員がどこにいるかも
わかるのだ。

「訓練場の数は・・・?」

「リーダー。そこの人は全員死んでます。」

レイはナナの言葉にがっくりと肩を落としたが
すぐに別の場所に目を移した。

「医務室は?」

「サンゴとイチゴです。」

ナナは医務室へ行こうとした。