家に戻ってきて、ほっと一息つく。



せっかくの休日が、なんだか忙しない日に一変してしまった気がする。



あたしは急に緊張感が取れたせいか、一気に疲れが押し寄せてきてそのままソファーにうつぶせになって寝転んだ。



「どうした?」



湊斗が何事かと思い聞いてくる。



なんでだろう。なんかすごく……。



「……疲れた……のと、」



「のと?」



「怖かった」



ポツリと本音がこぼれ落ちた。



そうだ。あたしちょっと怖かったんだ。



下着泥棒があたしに近づいてきた時、どうやって逃げたらいいのかわからなくて。



でも……そしたら湊斗があたしのピンチを助けてくれた。


自分の背にあたしを隠して、守ってくれた。




「……湊斗、来てくれてありがとう」