あたしの視線に気づいた湊斗は、スマホから顔を上げてあたしを見つめる。
「もう話は終わった?」
「うん!湊斗、お姉ちゃんのことよろしくね」
「おう」
走り行く真守の頭をポンッと撫でると、そのまま手を振って真守を送り出した湊斗に呆然としてしまう。
「え、何してるの?」
「何って、お前と一緒に学校行ってやれって内宮に頼まれた」
「先生を呼び捨てにするな。
ていうか、そんなの律儀に守らなくてもいいのに……」
「いや、ちょっと見たいもんがあったから」
「……?見たいもの?」
首を傾げれば、湊斗は塀から離れ、スマホをポケットにいれて手を突っ込んだまま、こちらに歩み寄ってくる。
そして、あたしの顔を覗き込むように近づけて、あと数センチというところで止まった。



