「依、先輩?」
「あ、それいいね。グッとくる」
嬉しそうに微笑むと、先輩は、じゃあねとだけ言って行ってしまった。
そして、あたしも真守の用意ができたので一緒に外に出た。
「真守、ホントに行ける?」
「大丈夫だよ。お姉ちゃん、心配しすぎ」
だって……昨日の帰りに迷子になったばかりじゃないか。
ここから遠くない場所だし、10分もしないところで着くけど、やっぱりお姉ちゃんは心配だ。
「昨日仲良くなったモモちゃんと、そこで一緒に行く約束してるから、心配しないで」
ニコッと天使の微笑みを見せる真守に、あたしは固まってしまった。
……えっ、今この子、モモちゃんって言った?
「えーっと、誰?モモちゃんって」
「幼稚園のお友達!昨日、仲良くなったの」



