「あ、おはようございます。望月さん」



「…………」




キッチンにいたのは、ここの管理人の内宮先生だった。




「おはようございます……えっと、先生、何されてるんですか?」



「何って、朝ごはん作ってるんですよ」



陽だまりのような……という言葉がぴったりな笑顔で、そんなことを言う内宮先生。



普段の学校での姿を見かけたことはないけれど、たぶんその格好とは幾分かかけ離れたようなラフな格好で、エプロンをつけて料理を作っていると思われる。



あたしの朝の仕事が……。




「……あ、じゃあゴミ捨て行ってきますね。ごみ捨て場ってどこにありますか?」



「もう持って行ったから大丈夫だよ」



「…………」




相変わらずの陽気な笑みに、あたしは言葉を失った。