「無事に家族に会えて良かったな」
金髪の男は、おだやかな笑みを浮かべて優しい仕草で真守の頭を撫でた。
……この人、子供には優しいのかな?
真守も頭を撫でられ、どこか頬が緩んで嬉しそうだ。
「でも、女が来るとは聞かされてねーぞ」
不機嫌そうな声で、相も変わらずあたしを睨むそのアーモンド型の瞳。
もうどうでもいいのか、マスクを取ったままの彼の素顔は淡麗だ。
むしろ、マスクをつけてるほうがもったいないくらい。
……なんで顔を隠してたんだろう?
目が充血してるワケでもないし、くしゃみや咳をしてるわけでもない。
花粉症とか、風邪とか、そういった類ではなさそうだ。
「女がいるとか論外だろ。ふざけんなよ」
ギロリとあたしを睨み、その男は言う。
「……なっ、そんなこと言われても……あたしは……」
ここしか、居場所がないもの……。



