可愛いなぁ……。 「君もあたしと同じなの?」 あたしと同じように、親も飼い主もいないの? それって寂しいね。君はあたしと違って、こんなにもいい子なのに。 「ひとりぼっち……お揃いだね」 勝手にポツンと座ってる犬と、孤独な自分を重ねてみて、無意識のうちに自嘲の笑みがこぼれた。 そのときだった。 ――カシャッ。 突然、横から強い光が発光して、ハッと我にかえる。 何事かと思い、視線を音がした方に向けると、カメラを構えた男が立っていた。 シャッターをきられたのだと、一瞬でわかる。