「仕方ないから、一緒に食ってくれるやつのところへ連れてってやるよ」
「えっ、誰それ?どこにいるの?」
「いいから来い」
湊斗があたしと食べるのではなく、あたしと一緒に食べてくれる人のところへ行くと言った。
いったい誰が、あたしと同じようにぼっち弁当をしてるんだろう?
「お前かよ」
「うるせーな、んだよブス。てかなんでここに来たんだよ」
湊斗が連れてきてくれたのは、屋上だった。
そしてそこでひとりお弁当を食べていたのは、玲央だった。
「てか、今日朝は仕事に出て行ったよね?なんでいるの?」
「仕事終わったから学校に来たんだよ。それくらいわかれや」
なるほど。
仕事は午前中だったってことか。