有村はめんどくさい二人の
お世話係りですかね。

なんて思いながら歩いてると


「ゆき!!前見ろ!!!」

「へ?」

「うわっ」「ぎょ!!」


一応、言いますと
魚みたいなのが有村

うわっと言った方が有村とぶつかって
支えてくれた…


「支えてくれた……?」

「うん支えたよ」


あ、無表情な方が近くに…


「近く…?」

「うん近いね」





……………ひょ!!!!!」

「きみさっきから変な声だすんだね」

「あ、あああああの!」


私はなんてことを!!
しらない方にぶつかって、その方に支えられてるなんて!


「ゆき落ち着けって」

「ちゃんとお礼言わないと!」


二人の言う通り。
まずはお礼を…


「ゆき?」

「は、い?」

「きみの名前が"ゆき"?」

「そうですけど…」


なんだろう…この人


有村の直感的に苦手な人です。


「"ゆき"といえば冬。冬といえばこたつだよね~」

「…………へ?」

「は?」

「…………」


この人はアホですよね。バカですよね。
ひろはポカーンってしてるし
陽なんて引きすぎてなにも言えなくなってるし


「あれ?俺なにか変なこと言った?」

「変なことしか言ってないと思いますけど」

「グサッとくるな~」

「つーか、おっさんゆきから離れろよ」

「はっ!そうですよ!ゆきから離れてください!」

「きみ言葉遣い悪いね」

「離れろ」

「ひろ…?」


ひろが若干キレてる
なんでだろう???