「話終わった?
そろそろ俺のことかまってよ」

「「あっ…」」

「その反応完全に」

「「忘れてた!」」

「俺泣きそう」

「ごめんね瀬間くん!」

「へへへっ」


なんだかんだ二人と話すの






…嫌いじゃないです。

有村の学校生活これから楽しくなりそうです!!
そんなルンルンでいた有村は


「ゆ、ゆきちゃんが笑顔…」

「こいつ心ひらいた相手にしか表情見せねんだよ」

「えっ?てことはわたしのこと…」

「俺も驚いてる」

「というかゆきちゃん普通にしててもかわいいけど…
あの笑顔は…」

「俺もこの笑顔昔からまじで苦手」




「「…かわいすぎる…」」


この二人の会話には気づいていない。


というか!


「桜って苗字だったんですね!」

「知らなかったの?あと、敬語!」

「あ、ごめん…」

「これから慣れてくれればいいよ!」

「ついでに俺を敬え」

「ひろは黙っててー」

「そうだ!陽って呼んでよ!」

「げぇ…」


なんかそう言われるような気がしてたんですー…


「なーに?げぇって」

「あ…」

「ゆきが負けるとかおもしれー
やるなー桜」

「ふふっ
負けないよっ」


綺麗な顔した悪魔だ…

あ、そうだ!
有村やられたらやり返すので。


「陽!」

「……………………ひぇぇぇぇ!?」


成功しました。下の名前で呼ぶなんて絶対ないと思ってたんだろーなー

だからこそ、呼んでやりましたよ。


「陽?」

「はっはぃぃぃ!」


笑いをこらえるの必死です…


「まぁ、ゆきが素直に従うってのはありえねーよなーやっぱり。」

「ふふん!」

「ゆきちゃーん…」

「陽って…ほんとに呼んでもいいで…かな?」

「もうだめぇ…」


桜さん…いえ、陽は真っ赤です…
ぷっ…
わたしをいじるからこうなるんですよー

「ゆき楽しそうじゃん」

「陽とひろがいるからかも!」


「「…」」


ふたりとも黙ってる。なぜに??


「あ、有村さん!」


なぜかクラスの方まで話しかけてきました…

なぜなぜだらけです。


「はい?」


「(あ、あれ…無表情にもどってる…)」

「ばーか。俺らだけだっつーの」

「そうだよ!ゆきちゃんはわたしのなんだから!」

「いや。所有物になった覚えはないよ?」

「そーだぞ。俺のだ」

「あんたのではないのは確かだよ」

「有村さん…」

「あ、すみません。なんですか?」

「いや…天気…いいね…」

「そうですね」

「それだけ…です…」


そう言ってどこかへ行ったクラスのだれかさん

すみません。名前わかりませーん!


陽とひろがいれば満足なので!


「くそぉ声にでてるっつーの…」

「なんてかわいいのぉ…」


ほんとおかしなふたりですねー。