「それはないですよ桜さん」

「うわ有村じゃん」

「最悪ー」


桜さんの言葉が間違っていたので
それを訂正しに来ただけなのに、すごい嫌がられてます。
悲しい気持ちですなー


「…」


桜さんは黙ってますし、わたし来た意味ないじゃないですかー


「最悪なんかじゃない…」

「は?なに桜」

「さ、最悪なんかじゃないよ!」


びっくりです。有村に対してそんな風に言うひとがいるなんて


「もういいや。みんないこ」

「桜ないわー」

「調子のんなっつーの」


そう言うと、桜さん以外の方々は教室をでていきました。

桜さんはこれで大丈夫なのでしょうか

これは有村のせいですね…


「桜さんすみません。わたしのせいで」

「どうして?有村さんはなにもしてないよ?」

「ま、まあ確かにそうなんですが…」

「ぷっ」

「へ?」


なぜ笑われたのか…


「有村さんって素直なんだね!」

「よく言われます」

「本当素直だね…くくくっ…」

「そんなに笑うことですか?」

「いやっ…ごめん…ぷっ…ね」


謝っているのに笑っている
桜さんって不思議な方ですね…


「気にすんな桜
こいつに謝る必要ないって」


こいつとか言いながらわたしを指差すひろ

このひとは指差したらいけないって習わなかったのかね!?

有村怒りますよ?


「んな怒んなって」

「えっ?有村さん怒ってるの!?」

「かなりね」

「そんな風には見えない…」

「ゆきだからな」

「その言い方かなりうざいですよ?」


有村すごく怒ってますよ?
なのに桜さんはわからないようですね。

こんなに怒っているのに!!!


「えーなに?聞いてなかったわー」

「一々むかつきますね」

「ゆきが敬語とかきもいんだけど」

「瀬間くんにゆきって呼ばれる方が気持ち悪いですー」

「それはそれはすみませんねー有村さん」

「「…」」


はい。
ひろに有村さんと言われるのはすごく気持ち悪いです。
ひろも自分で言ってきもいとか思ってるんでしょーね

今回はわたしも少し悪かったですね…
少しだけですけど。


「あ、有村さん」

「はい?」


そういえば桜さんがいたの忘れてました

これもひろのせいです!


「有村さんと瀬間くんって付き合ってるの?」

「…は、い?」


さささささささ桜さんは何を言ってるのでしょう!!!!

ひろとわたしがお付き合い!?
かかかかかか勘弁してください。

ああぁ鳥肌が…


「ゆき顔すげーぞ」

「へ?」


顔すごいってどうすごいの!?
桜さんはポカーンとしてるし…あ、してますし…

うーん…
段々敬語めんどくさくなってきたなー
有村そんないいこちゃんではないのでーす。