グリグリの刑のあと、あたまを抑えながら家に帰ったひろとわたし。

あ、大川くん?も一緒に帰ると言ってたのですが
その数分後なぜか青い顔をして
また今度と言って帰っていきました。

ひろはすごい笑顔で
なにかあった?と聞いたら

なんでもないよって。

なにか絶対にあっただろぉぉぉ
と思った1日でした。


「あ!」

「急に声出さないでよ」

「あ、ごめん」


そうだった。
今は学校にいるんだった。

脳内での日記に夢中でした


「じゃなくて!」

「だから何よ」

「陽~
なんか最近冷たいよ?」

「仲良くなったってこと」

「もう陽ったら~でへへぇ~」

「「きもちわる!!」」

「二人ともひどい」

「そうだよゆきちゃんはかわいいよ~」

「「「は??」」」


ひろ陽有村でお話してたはずなのに
なぜか四人目の声が…

そりゃあ三人とも驚きますよね。


「やっほ~ゆきちゃんの王子様だよ~」

「…」

「なにこのひときもい」

「桜言いすぎだと言いたいところだが
こいつだからよしとする」

「ひどいなひろ~」

「そのバカみたいな喋り方やめろ
ゆきが引いてる」

「わかったよ
ごめんね?ゆきちゃん」

「…あ、いえ大丈夫です」

「ゆき?」

「ん…」


本当は大川くんに引いてるわけじゃない。

大川くんの言った"王子様"ってところに反応してしまった。

あれから双海と会ってないし
メールしてもすぐに会話が終わってしまう。

本当に付き合ってると言えるのかこれは。

なんて思っても、偽物の恋人だから
こんなもんなんだろうなー

会いたいよ双海。
白馬の王子様なんでしょ…
迎えに来てよ。