桜さんはクラスの方々に呼ばれて
そちらの方へ向かった。


「ふぅ」


やっとのんびりできます。


「幸せですーこの時間!」

「全くそんな風に見えねーよ」


あー、この声の人物はわかります。


「瀬間くんの目がおかしいのでは?」


瀬間 ひろ
わたしの幼馴染みです。
この人とは幼稚園からずっと一緒で、
今まで1度も離れたことがありません
親同士が仲がよすぎて家も隣。
まさか高校まで一緒とはもうなにも気にしません…


「瀬間くんとかきもちわりーな」

「うるさいなー」

「なんだと?」

「ひろ」

「な、なんだよ」

「お母さんがひろの昔写真見つけたって」

「げっ…」


こう言うとひろは黙るのをわたしは知っているのです!
なぜならば…


「本当に女の子みたいだよねー」

「ばっ!」


小さい頃、ひろはわたしのお母さんに女装をさせられていたのです!

それがいまでもトラウマのようで…

意外と似合ってるんですけどね?
顔はとても整っているので女装したら男とはバレないと思います!


「俺が悪かった!!!」

「わかればよろしい」

「ちっ」


やっぱり、ひろは飽きないですねー。
いまとても楽しい気持ちです!


「うわ。有村って瀬間くんにだけなんか態度ちがくない?」

「それなー。ぶりっこじゃん」

「えー可愛くないくせに
瀬間くんかわいそー」

「そ、そんなこと言っちゃだめだよ…」


ひろとのことでおんなじようなこと言われてるので今更なんとも思いませんよー

だけど、桜さんがまわりの方々とはちがう反応なのは驚きですね

有村のせいでもめなきゃいいんですけどねぇ。


「有村さんはすっごく可愛いよ!!」