詐欺師を本気にしてやります‼




なにその笑顔。

そんな笑顔されたら…


「双海!!!」

「え…ゆき?どうした?」


ごめんなさい。おまわりさん

自分から双海に抱きついてしまいました。

かわいくて愛しくて我慢できなかったです…

逮捕するなら双海とバイバイしてからで
お願いします!!


「双海がかわいすぎるからです…」

「かわいいって…」

「だめなんです。双海といると」

「…なんで」


少し低くなった声

あ、勘違いさせたかな…


「双海といるとどきどきしたり、ポカポカしたり、モテるんだろうなって思うとむかついたり
いつもの有村じゃなくなるんです」

「…」

「それに!!
今日お礼をしたらさよならする相手だから!!」

「うん」

「なっら、最初で最後にだっ、きついても…いいか……なって」

「うん」

「おまっわり…さんに捕まるのは…双海とばいばいしてからがいっい…なっ…て」


我慢してたのに、双海が優しく聞くから。

寂しいって気持ちが我慢できなくなって
涙が止まらない

有村は…

わたしは双海ともっと一緒にいたい。

捕まりたくない!!


「おまわりさんはなんでゆきを捕まえるの?」

「だって…双海の気持ちを無視して…だきっ…ついたから…」

「じゃあ俺の気持ちね」

「……えっ?」

「俺もゆきにぎゅってしたいからゆきの気持ち無視してぎゅってする」


そう言って有村より強くぎゅっと抱きしめてくれた双海


離れたくない。


「これでゆきは捕まらないよ
それか俺も一緒に捕まるよ」


その笑顔、わたしだけに向けてください。

触れるのはわたしだけにしてください。

優しい声、わたしだけに…



出会ったばかりのひとに…

騙されてる?

双海になら騙されてもいい

恋愛なんて興味なかった。
好きって気持ちどうしたらわかるんだろうって


こんなに簡単なんだ。


ただただ双海が好き。


「ふたみぃ~」

「はいはい」