「どうしよう瀬間くん!」
「車なんて追いつけるわけねー」
「ゆきぃぃぃぃ」
「落ち着け桜」
「………なんなのよ…
白馬の王子さまってなによ…」
「さ、桜?」
「白馬の王子さまになるのは瀬間くんでしょ!!!
なに今日会った男につれさられてんのよ!!」
「え、俺のせい?? 」
「さっさと気持ち伝えれば「おいお前らさっさと門通れ。遅刻すんぞ」
「…はい」
「あ、ゆきからメール」
「うそ!見して!!!」
ひろと陽へ。
ごめんね二人とも
喧嘩なんてしないでね?
わたしの意志でついていったの。
危ないと思ったら防犯ブザーならすから!
だから、安心してね!
あと、わたしが帰るのを待っていてくれたら嬉しいです。
有村より。
「ブザーって…」
「しゃあねえ。待っててやるか!」
「…うん!」
「いいから門通れって」
「「あ、はーい!」」