俺の違和感はこれだったのか……
にしてもなんで裸足なんだ?



知らないうちに立ち止まって彼女をじろじろ見てたらしい。彼女は俺の視線に気づいて思いっきり顔をあげた、


「……っ…木村菜摘……?」

そう。そこにいたのは紛れもない木村菜摘だった。


「え………もしかして見える?私のこと…」



「いや、見えるも何も……」
(なんでいるんだ?)



「私ね、戻ってきたみたい。この世に幽霊として。」

さらっと言うこいつに俺はついていけない……