ジロジロと見られるその視線が痛い。
自然と私の方が逃げていく。
そのままコーヒーの準備をする安藤さんを見ていると、何故か前原さんと呼ばれていたその人は立ち上がり私の隣の席に座ってきた。
「准の彼女でしょ?」
こんな側まで来て重ねて聞く程のことですか?
そうぶつけたい気持ちを包んで包んで、隣へ視線を向け硬い笑顔で「・・はい」とだけ答えた。
するとニコニコしながら「へえ~、可愛いね」と大袈裟に返してくるその瞳は、また何かを考えている様子。
そしてそう思った通りに真横という近距離から次々に質問を被せて来た。
「あいつってスカしてない?」
「スカして?・・いえ」
「へー、俺には冷たいけどね。彼女には優しくするんだ。名前は何ちゃん?」
「佐野です」
「違う違う、苗字じゃなくて名前」
「・・・茉優です」
「何歳?」
「・・にじゅう・・・ろくです」
「ふーん、いいね~」
いやに軽い感じの前原さんに引き気味でいると、カウンター向こうから安藤さんがまた低い声で前原さんを叱った。
「前原、茉優さんから離れて」
「え~、ちょっとくらいいいじゃん」
前原さんに睨まれても前原さんは全く気にした様子もなく話を続けた。
席に戻るつもりはないらしい。
「あいつモテるから大変でしょ?」
「・・・それは・・まあ」
何とも答えにくい質問に、言葉も濁る。でも否定もできない。
安藤さんがモテるには事実だし、無視してても嫌でも視界に入ってくる。耳にも入ってくる。
「茉優ちゃんって分かりやすいね、可愛いな」
クスクス笑うこの人は明らかに私をからかっているのだろう。
やたら距離感が近くて、軽い感じ。
初対面の私にも何の抵抗もなく接してくる。
そしてこの見た目。
安藤さんとは全く違うタイプの人だけど、この人もモテるだろうなっていうのは感じてしまう。
そんな感想を心の中でつぶやいた時、カウンターから出てきた安藤さんがコーヒーと抹茶ロールを私の席に置いてくれた。
自然と私の方が逃げていく。
そのままコーヒーの準備をする安藤さんを見ていると、何故か前原さんと呼ばれていたその人は立ち上がり私の隣の席に座ってきた。
「准の彼女でしょ?」
こんな側まで来て重ねて聞く程のことですか?
そうぶつけたい気持ちを包んで包んで、隣へ視線を向け硬い笑顔で「・・はい」とだけ答えた。
するとニコニコしながら「へえ~、可愛いね」と大袈裟に返してくるその瞳は、また何かを考えている様子。
そしてそう思った通りに真横という近距離から次々に質問を被せて来た。
「あいつってスカしてない?」
「スカして?・・いえ」
「へー、俺には冷たいけどね。彼女には優しくするんだ。名前は何ちゃん?」
「佐野です」
「違う違う、苗字じゃなくて名前」
「・・・茉優です」
「何歳?」
「・・にじゅう・・・ろくです」
「ふーん、いいね~」
いやに軽い感じの前原さんに引き気味でいると、カウンター向こうから安藤さんがまた低い声で前原さんを叱った。
「前原、茉優さんから離れて」
「え~、ちょっとくらいいいじゃん」
前原さんに睨まれても前原さんは全く気にした様子もなく話を続けた。
席に戻るつもりはないらしい。
「あいつモテるから大変でしょ?」
「・・・それは・・まあ」
何とも答えにくい質問に、言葉も濁る。でも否定もできない。
安藤さんがモテるには事実だし、無視してても嫌でも視界に入ってくる。耳にも入ってくる。
「茉優ちゃんって分かりやすいね、可愛いな」
クスクス笑うこの人は明らかに私をからかっているのだろう。
やたら距離感が近くて、軽い感じ。
初対面の私にも何の抵抗もなく接してくる。
そしてこの見た目。
安藤さんとは全く違うタイプの人だけど、この人もモテるだろうなっていうのは感じてしまう。
そんな感想を心の中でつぶやいた時、カウンターから出てきた安藤さんがコーヒーと抹茶ロールを私の席に置いてくれた。



