すぐ近くのパーキングに停めてあるセダンの車が安藤さんの車だったようで、リモコンキーでドアロックを解錠すると助手席のドアを開けて私を座らせてくれた。
そこで繋がれていた手が離れると、温かかった手のひらの温度が失われていくような寂しさを感じた。
そして力なく落ちていく。
パタンと膝の上に落ちた左手を、右手で無意識に握ってしまった。
安藤さんと手を繋いだ。安藤さんが・・・。
感触は残っているのに、何だか信じられないって思ってしまう。
そして安藤さんはドアを閉めてから運転席の方に行き、ドアを開けるとシートに座った。
その姿を眺めていると、不思議な気持ちになってくる。
安藤さんの車に2人並んで座っている。
こんな近い距離にいることに、緊張感が増してくる。
エンジンをかけていない静かな車内で私は隣にいる安藤さんを見ることが出来なくて、うつむきがちに視線を前にやる。
すると安藤さんに「佐野さん」と呼ばれ、声がうわずりながらも「は・・はい」と返事をした。
「少しだけ話をしてもいいですか?」
優しく問うその声はいつもの安藤さんで、私も「はい」と今度はちゃんと答えることができた。
「また僕の店に来て頂けますか?」
「え・・あっはい。もちろんです。・・・というか、急に行かなくなってしまってすいませんでした」
申し訳なさが込み上げてきて頭を下げる。
「また行ってもいいですか?」
安藤さんが来て頂けますか?と聞いてくれているのに、私が行ってもいいですか?と聞き返すのはおかしな事だけど、どうしてだろう・・聞きたくなってしまう。
そんな私のおかしな質問返しに呆れることなく、安藤さんは微笑んでくれた。
「はい、来てください。僕はいつでもあなたをお待ちしてますよ」
「・・・ありがとうございます」
想像以上の答えに頬に熱が上がり、恥ずかしくなってしまう。
安藤さんって時々こっちが照れてしまうようなこと言うよね。
そこで繋がれていた手が離れると、温かかった手のひらの温度が失われていくような寂しさを感じた。
そして力なく落ちていく。
パタンと膝の上に落ちた左手を、右手で無意識に握ってしまった。
安藤さんと手を繋いだ。安藤さんが・・・。
感触は残っているのに、何だか信じられないって思ってしまう。
そして安藤さんはドアを閉めてから運転席の方に行き、ドアを開けるとシートに座った。
その姿を眺めていると、不思議な気持ちになってくる。
安藤さんの車に2人並んで座っている。
こんな近い距離にいることに、緊張感が増してくる。
エンジンをかけていない静かな車内で私は隣にいる安藤さんを見ることが出来なくて、うつむきがちに視線を前にやる。
すると安藤さんに「佐野さん」と呼ばれ、声がうわずりながらも「は・・はい」と返事をした。
「少しだけ話をしてもいいですか?」
優しく問うその声はいつもの安藤さんで、私も「はい」と今度はちゃんと答えることができた。
「また僕の店に来て頂けますか?」
「え・・あっはい。もちろんです。・・・というか、急に行かなくなってしまってすいませんでした」
申し訳なさが込み上げてきて頭を下げる。
「また行ってもいいですか?」
安藤さんが来て頂けますか?と聞いてくれているのに、私が行ってもいいですか?と聞き返すのはおかしな事だけど、どうしてだろう・・聞きたくなってしまう。
そんな私のおかしな質問返しに呆れることなく、安藤さんは微笑んでくれた。
「はい、来てください。僕はいつでもあなたをお待ちしてますよ」
「・・・ありがとうございます」
想像以上の答えに頬に熱が上がり、恥ずかしくなってしまう。
安藤さんって時々こっちが照れてしまうようなこと言うよね。



