Special coffee, with you.【番外編追加】

信じられないことだけど・・・安藤さん・・私のこと・・好き?

「佐野さん、教えて下さい」

安藤さんが聞いてきているのに、私の頭の中は違うことを考えていて何も入ってこない。

すると私の肩を軽く掴んで、もう一度私の名を呼んだ。

「佐野さん」

「・・あっ、はい」

「教えて下さい、貴方の気持ちを」

そう言われて『本当に?』と信じられない思いで安藤さんを見つめる。

本当だって思っていいの?

こんな風に私の気持ちを聞いてくれるなんて。

勘違いして思いつめるなんて、何かもう・・嘘みたい。

それにしても私があのお店のオーナーを好きだなんて、どうしてそういうことになるの・・もう。

心の中でため息をつく。

「とても素敵な方だとは思いますよ」

「・・・そうですか」

落胆して見せた安藤さんの顔を見て、勘違いされてはいけないと思いすぐにその先を伝えた。

「素敵だとは思いますけど私にはちょっと・・歳が離れ過ぎているというか、好きとか嫌いとかの対象ではありません」

「・・え?」

「え?って、ちゃんと見ました?あのオーナーって70歳はいってると思いますよ。だから気にいるとか私にはちょっと・・」

「・・・・・」

安藤さん?・・・あれ?絶句して返事が返ってこない。

「安藤さん?」

私が問いかけた途端、安藤さんの顔がみるみる真っ赤に染まった。

全く動かずに赤面している安藤さんにもう一度呼びかけると、ハッとして私の顔を凝視して、右手で顔を覆い隠しうつむいてしまった。

あ~こんな安藤さんを見るの初めて。

何て可愛いのだろう。

そんな安藤さんを見ていると、くすぐったい気持ちになってしまう。

「お店入って来た時に見なかったのですか?」

「・・・はい、ちょっと頭に血がのぼっていたもので」

「え?安藤さんでもそんな事あるんですか?」

意外に思って私が問うと、安藤さんは恥ずかしそうな表情を見せた。

「航太くんから連絡もらって・・・。今佐野さんと一緒にいる、ここが今佐野さんのお気に入りのお店かもしれないって、場所と店名を教えてくれて。それでつい慌てて来てしまいました」