Special coffee, with you.【番外編追加】

それからもプレシャスに行ったけど、夜でもお客さんは増えているみたいで、私も空席待ちをするようになった。

まあ昔ながらの喫茶店なので席数はそんなに多くないから仕方がない。

列に並ぶことも苦ではないし、安藤さんのコーヒーが飲みたい。

それに何より・・・安藤さんに会いたい。

そして今日もまたいつもの時間にプレシャスへ訪れた。

ああ、また並んでいるな・・・。

小さなため息をついて、私もその列に並んだ。

店内入口に用意された空席待ちのイスにはまだ座れず、外の列の1人になる。

そばにある窓からそっと中を覗くと、カウンターに立つ安藤さんはいつものようにコーヒーを淹れている。

ああやっぱりかっこいいな・・・。

さっきから私の後ろに並ぶ女性客2人も「かっこいいね~」と話題にしている。

そんな会話が聞こえる度に、胸がツキンと痛くなる。

自分の好きな人が褒められているのに、複雑なこの感情はどう処理したらいいのだろう。

やり場のない気持ちを遮断するように、スマートフォンとイヤホンをバッグから取り出して好きな音楽に集中するようにした。