Special coffee, with you.【番外編追加】

とりあえずメニューを見たけれど、オーダーしたのはいつものようにブレンドコーヒー。

2週間ぶりだから、すっかり安藤さんのコーヒー欠乏症になっている。

コーヒーの準備へと移動した安藤さんをボ~っと眺める私のお楽しみの時間。

引いた豆の香りに心が落ち着いて、コーヒーを淹れる姿をいつもながらウットリと見ていると、急にフラッシュの光を感じて身体がビクッとなる。


ーえっ?-


驚いてそっちの方向に視線をやると、カウンター中央の席に座る女性がスマートフォンで写真を撮っていた。

その人は何枚か撮影して隣の友人らしき人と嬉しそうに話している。

私はその人達を見ながら何とも複雑な気持ちになってしまった。

安藤さんの写真を撮っている人を初めて見た。

私は今まで写真を撮ろうということが、頭に1度も浮かんだことが無かったし。

何だかショックを受けてしまった。

撮影された安藤さんはカメラに視線をやることは無かったけど。

自分の中の独占欲みたいなものが、ムクムクと膨らんできてしまう。



ーなんか・・やだな・・・-



目の前のカウンターテーブルをボーっと見ながら心の中でつぶやいた。