Special coffee, with you.【番外編追加】

自分でも分かってる、このままじゃいけないって。

このままお店に行かない日を続けてしまうと、行き難くなってしまう。

今まで通い続けてお客という立場でしかないけど、笑顔を向けてもらったり、おしゃべりしたりできていたのに。

あの雑誌に載った途端こんなことになってしまうなんて。

どうする?これで終わり?諦める?菊池くんの言葉が渦巻く。

そこにプラスされる・・もうプレシャスに行かない?行けない?

ううん、行きたい。安藤さんに会いたい。安藤さんのコーヒーが飲みたい。笑顔が見たい。話したい。

そう思うと心が熱くなる。

「諦めないよ、明日行く」

今日は木曜日だから明日安藤さんに会いに行く。

宣言してビールをゴクゴク飲むと、菊池くんが「おおー」と感嘆の声を上げた。

すると近くの席に座っている子達が「何々?何の話?」と興味津々の顔を見せて聞いてきた。

「茉優の恋バナ」

単刀直入に答えた菊池くんに、みんなが「えー!聞きたい」と大騒ぎ。

「教えて、教えて」と次々聞かれて、仕方なく答えながら隣に座る菊池くんにボディーブロー。

もう!恋バナって言ったってうまくいっているわけではないのに!

それでも人の恋バナは酒の席のいいおつまみになるらしく、みんなは楽しく盛り上がっていた。