Special coffee, with you.【番外編追加】

「はあ?・・お前、バカだな~」

呆れた顔してビールのジョッキを持つ菊池くんを尻目に焼き鳥をパクついた私は、「だってさ・・」と弱気になる。

今日は会社の同期会で、みんなでの雑談も落ち着き各々がそばに居る人と語り合っている。

そんな中、私の隣に移動してきた菊池くんは、「あの後どうした?」と興味津々で聞いてきた。

『あの後どうした?』への私の答え。

「行ったけど・・女の子だらけだったから逃げ帰って来た」

である。そう、正直に。

すると菊池くんは一瞬ポカ~ンとした後に発した言葉が『はあ?・・お前、バカだな~』である。

でもそう言われてしまうのは悔しいけど分かる。自分でも『何で?』って思うけど、気持ちも身体もすくんでしまったのだ。

せっかく安藤さんが追いかけて来てくれたのに。安藤さんからも逃げてきてしまった。

ここ1年間会社の帰りは月曜日と金曜日に通っていたのに、先週は月曜日も金曜日も寄らずに帰ってしまった。

月曜日か金曜日が祝日で行かない日があっても、1週間行かない日なんてなかったはず。

それなのに先々週の金曜日に逃げ帰って以来、先週の月曜日・金曜日・今週の月曜日と行っていない。

ああ・・この事はさすがに菊池くんには言えない。

呆れられるだけじゃ済まなそうだから。

罪悪感から口に入れた焼き鳥を無言で咀嚼していると、ジョッキをテーブルに置いた菊池くんは『フン』と鼻を鳴らすと、また問いかけてきた。

「で?どうするんだよ?これで終わりか?諦めるのか?」

「そんなに問い詰めないでよ・・」

私は情けない声で言い返す。