ここは駅前通りの小さな喫茶店『プレシャス』、私の一番のお気に入りのお店。
1年位前から週に2日仕事帰りに寄っている。それは月曜日と金曜日と決めている。
その週の仕事始めと仕事終わりのささやかな自分へのご褒美。
本当は水曜日も行きたいとこだけど、店休日だからしかたない。
『カランカラ~ン』
少しこもった音のドアベルが来客を知らせたと共に、「いらっしゃいませ~」と高い可愛い声が迎えてくれた。
「こんばんは」
入口まで来てくれたアルバイトの樹里ちゃんに笑顔で挨拶してからカウンター席まで歩いていくと、いつも通りの優しい笑顔のオーナー『安藤さん』が迎えてくれる。
「いらっしゃいませ」
「こんばんは」
挨拶をしながら自分の中で勝手に決めている指定席の左端のカウンター席に座ると、手の空いていた安藤さんはカウンター越しに私の前まで来てくれた。
「今日は残業ですか?」
「そうなんです。急遽仕事が入ったので」
本当はここに来る為に急いで仕事を終わらせたのだけど、同期の明日香が『合コンがあるのに伝票整理が終わらない~』と泣きついてきたので代わりに残り、1時間でなんとか終わらせてきたのだ。
営業事務の仕事は担当する営業さんが溜めていた資料・伝票などを渡されてしまうと、予想外の残業を課せられてしまうことも多々ある。
今回の明日香の伝票整理もまさにそれだ。
「それは大変でしたね」
「はい、でも明日は休みなのでまあいいかなぁ?って思えます」
「お疲れ様です」
そう言って素敵な笑顔を見せてくれる。
その穏やかな笑顔が私は大好き。
疲れた心がフワッと温かくなって、同時にトクトクと鼓動が少し早くなる。
頬も熱くなってついにやけてしまいそうになるのだけれど、安藤さんの前ではなんとかそれを堪えるように頑張る。
だって私の気持ちは秘密だから・・・。
1年位前から週に2日仕事帰りに寄っている。それは月曜日と金曜日と決めている。
その週の仕事始めと仕事終わりのささやかな自分へのご褒美。
本当は水曜日も行きたいとこだけど、店休日だからしかたない。
『カランカラ~ン』
少しこもった音のドアベルが来客を知らせたと共に、「いらっしゃいませ~」と高い可愛い声が迎えてくれた。
「こんばんは」
入口まで来てくれたアルバイトの樹里ちゃんに笑顔で挨拶してからカウンター席まで歩いていくと、いつも通りの優しい笑顔のオーナー『安藤さん』が迎えてくれる。
「いらっしゃいませ」
「こんばんは」
挨拶をしながら自分の中で勝手に決めている指定席の左端のカウンター席に座ると、手の空いていた安藤さんはカウンター越しに私の前まで来てくれた。
「今日は残業ですか?」
「そうなんです。急遽仕事が入ったので」
本当はここに来る為に急いで仕事を終わらせたのだけど、同期の明日香が『合コンがあるのに伝票整理が終わらない~』と泣きついてきたので代わりに残り、1時間でなんとか終わらせてきたのだ。
営業事務の仕事は担当する営業さんが溜めていた資料・伝票などを渡されてしまうと、予想外の残業を課せられてしまうことも多々ある。
今回の明日香の伝票整理もまさにそれだ。
「それは大変でしたね」
「はい、でも明日は休みなのでまあいいかなぁ?って思えます」
「お疲れ様です」
そう言って素敵な笑顔を見せてくれる。
その穏やかな笑顔が私は大好き。
疲れた心がフワッと温かくなって、同時にトクトクと鼓動が少し早くなる。
頬も熱くなってついにやけてしまいそうになるのだけれど、安藤さんの前ではなんとかそれを堪えるように頑張る。
だって私の気持ちは秘密だから・・・。