相合い傘~俺様な彼と最悪な再会~【更新中】



「お前みたいな一生懸命な奴、
 嫌いじゃねぇよ」


「え…」


「むしろ好きだけどな。

 だから助けた」



清々しいほどに輝いた笑顔。


大した意味は込められていないはずの『好き』という言葉。


こんな一面もあるんだ…。


不覚にも光輝にドキッとしている自分がいるという事実。


それは否定できなかった。


かっこいいと思ったのと同時に、胸の奥がなんだかくすぐったくなる。


どうしたんだろ、あたし。


固まったままのあたしに、光輝ははっとしたらしい。


気まずそうに目を逸らすと、言い訳っぽく言った。


「あ、言っとくけど……

 その部分だけで、あとは嫌いだからな」


「はぁ…?」



今までの言葉が台無しになってしまうような台詞に、顔が歪むのが分かる。


結局はこいつもムカつく奴だ。


でも……―――――。


ごしごしと頬についた涙の跡を拭う。


いつの間にか涙は止まっていたみたいだ。