「雫のそういう行動は
本当に好きじゃないやつのすることか?」
静かだけど、ずっしりと響く声と言葉。
……何よ、何なのよ。
「本当に女の気持ちが分かんねぇやつだな」
復讐するとか言ってたくせに。
何あたしのことかばってんのよ。
意味分かんない……。
とりあえず光輝は真剣だった。
その理由は分からないけれど、とにかく今まで見たことのない姿にあたしは完璧に戸惑っていた。
………でも、彼の言葉はさらにあたしを混乱させる。
「一生懸命尽くしてる雫を…
傷つけるのは許さねぇ」
「…っ……!」
徐々に顔が赤くなっていくのが分かる。
頭のてっぺんから体の中心部に向かって、じん…と熱くなる。
これは恥ずかしい時とかに感じるものだ。
何でそんなこと言うのよ。
これじゃ…嫌いになれなくなるじゃないか。
いつもみたいにイライラしたり、腹が立ったりできないじゃないか。
そうやってまた光輝はあたしを振り回す。
あたしの気持ちに気づいてやってるなら本当にたちが悪いけど、どうやらそんなつもりはなさそうだ。

