相合い傘~俺様な彼と最悪な再会~【更新中】



「雫は付き合ってみると、
 意外に固くてさ?

 俺の予想とは違ったんだよ」



何、それ。


そんなのそっちの勝手じゃないか。


自分が顔で近づいたくせに、合わなかったらポイッてするの?


そんなのあんまりだ。


ぎゅっと自分の手を握りしめると、手に汗をかいていることに気づく。


そんなあたしに気づかずに神山先輩は続ける。


「俺は甘えてくる望みたいなやつがいいんだよ」



そう言って、横にいる綺麗な望という先輩を抱き寄せる。


抱き寄せられた望先輩はあたしのことを見て、勝ち誇ったような顔をした。


二人してあたしのことを陰で笑っていたのだろうか。


すごくバカみたいだ。


「雫みたいに一生懸命なやつ、
 俺にはダメみたいだしさ」


「ちょっと秀明~」



先輩がさらっと言った言葉は、あたしの胸にぐさっと刺さった。


そして、横にいる望先輩が甘ったるい声で神山先輩の名前を呼ぶ。


すると、嬉しそうな顔をして神山先輩は望先輩を見つめた。


……何よ。


あたしにはそんな嬉しそうな顔をしたことない。


あたしもそうやって甘えれば、先輩は満足してくれたの?