相合い傘~俺様な彼と最悪な再会~【更新中】



「お前のことなんか
 好きじゃないに決まってんだろ」


「……!」



……分かっていた、そう言われることは。


でも、嫌いなはずなのに言われると……なんか悲しい。


人に好きじゃないって言われるのは、やっぱり苦しかった。


「俺はお前が嫌がることしかしない。

 俺のこと嫌いなら、
 キスだってしたくないだろ?」


「当たり前じゃん」


「……って、ことでこれからもする」



はあっ!?


なんかおかしくない?


……あ。


そこまで思って、あることを思い付く。


逆にしてって言ったら、止めてくれんのかな?


そう思ったから、あたしは実行することにした。


「じゃあ、もっとキ……」


「……あ」


「え?」



一番肝心なところで遮られる。


でも、続きを言うことができなかった。


なぜなら、光輝がフェンスの外を見て険しい表情をしていたのだから。


いきなりどうしたんだろう。


そう思ったとき、ぐっと肩を掴まれた。


「な、にす……」


「おい、あいつ……」



光輝に振り向かされて地上を見る。


そして視界に飛び込んできたものを見て、あたしは目を見開いた。


「お前が待ってるやつじゃないの?」



光輝のその言葉にも反応できない。


だってあたしの視線の先には、神山先輩が他の女の先輩とキスをしていたのだから。