相合い傘~俺様な彼と最悪な再会~【更新中】



グッと踏み込んではみるものの、うまく体に力が入らない。


何か言ってやりたいけれど、キス初心者のあたしには刺激が強すぎて。


立て直すのには時間がかかりそうだ。


それに対して、まったく息が切れていないどころか余裕そうな光輝。


見ているだけでキス慣れしているのだと分かった。


「……どう?俺のキス」



そう言いながら唇をぺろっと舐める光輝は、本当に色っぽくて。


女の子が虜になるのも、なんとなく分かる気がした。


……認めたくはないけど。


何も言わないあたしをいいことに、光輝がさらに距離を縮めてくる。


そして、あたしの両頬を手で包んで上向かせてきた。


「エッロい顔。

 意外と女っぽい顔もできんじゃん」


「っ、」



くっそ……


こいつに振り回されると、本当に腹が立つ。


てか、こんなにキスしてくるのって……。


「光輝、あたしのこと好きなの?」


「は?」



怪訝そうな顔をする光輝の前、あたしは睨みつつ尋ねる。


だってキスって好きな女の子にするものでしょ?


本当はあたしのこと好きだったりして。


でも、嬉しくないけどそんな考えを持ったあたしが甘かった。


「……はっ」



バカにしたように目の前の光輝が笑う。


思わずムッとすると、光輝はゆっくりと口を開いた。