「ん……」
なんだか体がダルい。
というか……重い?
寝返りをうとうにも体が動かないし……意味が分からない。
でも、まだ目覚まし時計はなってないから寝ていたい。
そう思ったのもつかの間。
……ギシッ
動いてもないのに聞こえてきたベッドの軋む音に、あたしはぱちっと目を開けた。
一瞬、身の危険を感じたから。
そして、視界に入ってきたもの。
それは忌々しいほど整った光輝の顔だった。
あたしが起きたのに気づいて、光輝が動きを止める。
てか、何。
なんでこいつがあたしの部屋にいて、あたしのベッドに乗っているの?
不機嫌そうなあたしの前、光輝はつまらなさそうな顔をしている。
「ちっ、あと少しだったのに」
「何してるの?」
自分自身も寝起きと思えないくらい、言葉が流暢に出てきた。
いつもなら起きるのに10分くらいかかるのに、本当に珍しい現象だ。
まぁ、原因は間違いなく目の前の悪魔なんだけど。

