相合い傘~俺様な彼と最悪な再会~【更新中】



だから、こんな事故はあってはならないことだったし、嘘をついたことに対して罪悪感なんてまったくなかった。


目の前の光輝がちょっと怖いとは思うけど、言ってしまったからにはもう後に引けない。


そのままの勢いに流されるように、あたしはまた今までに無いことを口にしていた。


「……っ!

 キスだって…ぇ、エッチだって!
 神山先輩ともうしたことあるもんっ……」


「……へぇ、あいつは彼氏か」


「……!」



光輝の言葉にはっとするあたし。


やっば……。


どうやらあたしは墓穴を掘ってしまったらしい。


最悪だ……自分でバラしてしまうなんて。


なんという失態をしてしまったんだろう。


「だっ、だから……関係ないって」



とりあえず否定してみたけれど、まったく説得力のないものになってしまって、自分で自分に落ち込む。


もうやだ……


今話すと、自分を恥ずかしくする方向にしか話が進まない気がする。


どうせ、また笑われるんだ。


お前ごときが彼氏?笑わせんなよ。……なんて思われてるに決まってる。


屈辱感を味わいながら、次に言われる言葉を覚悟して顔を背けた時、あたしの耳に予想外な言葉が飛び込んできた。


「……関係なくない」


「え……っ!」



驚いたのもつかの間、背けていた顔に手を添えられて強制的に戻される。


そして視界に入ってきた光輝の顔は……あたしの予想と違って、とても真剣な顔をしていた。