光輝の言葉に初めて声を発する。
それと同時に、自分の膝の裏に何かがぶつかるのを感じた。
予想外の出来事に、あたしは後ろにバランスを崩す。
一瞬あたしの視界に映ったのは、悪魔の微笑みだった。
「だから言ったのに。
このままだと俺の餌食になるだけだけど?」
「!」
ドサッ……
は……?
今、何が起きたの……?
いきなりのことに驚いて目を見開くあたし。
自分の体がベッドに沈んだのは理解した。
だけど……
なんでこいつがあたしの上に跨がっているのだろう。
あたしの部屋の白い天井を背景として、ムカつく光輝の顔が見える。
その笑っている顔は楽しげで、本当に腹が立つけれど。
かっこいいのは確かだった。
いつの間にこんなに変わってしまったのだろう。
あんなに泣き虫だったのに、あたしの方が強かったのに……こうして押し倒されていることに悔しさを覚える。
男と女の力の差は本当に不平等だと思う。
そして上にいるのをいいことに、光輝はあたしの両手首をベッドに押さえつけてきた。
ギシッとベッドが軋む音が、妙に耳に残る。
完全に抵抗するのが不可能になった今、あたしができることは光輝を睨むことだけだった。

