「じゃな!」
「はい、また後で」
手を振りながら去っていく先輩を見送ってから、あたしも教室に入った。
でも、先輩と離れてから急に不安が襲ってくる。
もしかしたら……迷惑だったかな。
いや、優しそうに笑ってたから大丈夫だよね?
いつも不安になるんだ。
先輩に嫌な思いをさせてないか、とか……。
先輩喜んでくれたかな?とか……。
先輩のことになると、不安が尽きない気がする。
それだけ好きなんだなぁ……と実感するわけだけど。
その反面、いつまでこんなに気にして付き合っていくんだろ?という気持ちにもなる。
教室に入って、自分の席に戻る途中。
「……」
またあいつの視線を感じた。
少しいらっとして、自らあいつの席に近づく。
周りに女の子がいることなんて関係ない。
「さっきから何よ」
刺々しく言い放つと、周りの女の子達が
「えっ、雫と知り合いなのかな」
「気になるよね」
とか騒ぎだしたけど気にしない。
そして、あたし達に気を遣ってかどこかに行ってしまった。
「あいつ、誰?」

