そして、照れながらもふっと視線を教室にずらす。
すると……
「っ、」
予想していなかった人と目が合ってしまった。
女の子に囲まれているのに平然としている……光輝。
絶対にあり得ないのに、なぜかあいつはあたしのことをじっと見ていて。
その真っ直ぐな瞳から逃れたくて、あたしは慌てて光輝から目を離した。
なんだ、あいつ。
本当に意味が分からない。
今はあいつに構ってる暇はないんだ。
そう思って先輩に向き直ると、なぜか先輩は申し訳なさそうな顔をしていた。
「あのさ……」
「……?」
先輩に首を傾げれば、先輩は髪の毛をくしゃっとさせながら続けた。

