そして、教室に入ってきたのは……
あの昨日に最悪な再会を果たした、あたしの幼馴染みだった。
女の子達の目が釘付けになる中、あたしだけが深いため息をつく。
この時に初めて神様を恨んだ。
「こんにちは、みなさん。
秋山光輝です」
そんなに大きな声じゃないのに、よく教室には通った。
それがまたよかったのだろう。
女の子達が一斉に騒ぎ出す。
そして、幸運なことに席は近くならなかったけれど…
「……っ!」
あたしは、みんなが見ていない時にあたしに向けた、アイツの意地悪そうな笑みを忘れない。
―………
「あ゙ー、もーっ!!」
「しっ、雫!?」
「本っ当に!!
意味が分からないんですけどっ!?」
あたしの叫びは、愛子と一部の男の子にしか聞こえてないだろう。
だって、女の子の大半がヤツの周りに群がっているのだから。
それがさらにイライラを増長させる。
だから、あたしは粉雪を見つめることしかできないのだ。

