いつもは少し反抗的なあたしだけど、今日は素直にお母さんに感謝してる。
……恥ずかしくて、こんなこと言えないけれど。
「じゃあ…行ってきます」
「ちゃんと坂道は止まるのよー」
「はーい!」
元気に返事をして、勢いよく駆け出すあたし。
もちろん、坂道はちゃんと止まる。
もう…同じことは繰り返さないよ。
周りの人達をあたしのことで傷つけたくない。
あんな思いもう勘弁だからね。
「はぁっ……はぁっ…」
ちょっと本気で走りすぎたみたいだ。
息を整えるためにしゃがみ込んでしまう。
数分経って立ち上がったものの、今度は緊張してきたせいで心臓の音は静まってくれなかった。
すぅ…と深呼吸して公園に一歩踏み入れる。
だけど、公園の中には誰もいなかった。
あ、れ……?
おかしいな、誰もいないなんて。
お母さんは確かに公園にいるって言ってたのに。
辺りを見回そうと思って、後ろを振り返ろうとした……その時だった。

