「ありがとう」
光輝が笑うだけで幸せな気分になれる。
光輝がつらそうだと、あたしまで苦しくなる。
いつも頭の中のどこかにいて、ずっと一緒にいたくて。
側にいるだけで…話すだけで嬉しくなる。
これってかなり惚れてるってことでしょう?
「雫」
「どうしたの?」
「キスしたい」
「はっ!?」
「は?じゃない。
散々我慢したんだから…
今夜は覚悟しとけよ?」
にやっと笑った彼に対して、鳥肌が立ったのはここだけの秘密。
そして……
「きゃっ!?
ちょっとなにす…」
「ん?
とりあえず病院に行こうかと」
「じゃなくてっ!!」
なんでお姫様抱っこなのよーっ!?
いくら腕の中でじたばたしても解放してくれそうにない光輝。
それどころか……
「んっ…」
甘いキスをされて、骨抜きにされてしまう始末だ。
「続きは病院行ってからな?」
にっこり笑う光輝に対して、もはや胡散臭さしか感じない。
お母さん……
どうやらあたし、大人になるのもそう遠くなさそうです……。

