やだ……泣き顔見られたくない。
あたしが記憶を取り戻したことを光輝は分かっていないとはいえ、あたしにとっては久しぶりな再会なわけで。
さすがにこんな…ぐちゃぐちゃな顔を晒したくなかったのに。
いとも簡単に光輝によって振り向かされてしまった。
涙で視界が霞んでいるけれど、至近距離で目が合っているのが分かる。
あたしの幼馴染みで…大切な人。
なんだか…とても懐かしいの。
すごく…すごく会いたかった。
我慢していた涙がぽろっと流れたのをきっかけに、とめどなく溢れてくる。
光輝が困惑しているのに気づいてはいたけれど、止めることができなかった。
「どうし……」
「こ、う…き……っ…」
「……っ!」
はっと光輝が息を呑むのが分かった。
目の前で光輝の鞄が音を立てて地面に落ちる。
「ご、めんな…さっ……」
自然と出てきた謝罪の言葉。
言い終える前に、強い力で抱き締められた。
それも……きつく、きつく。

