だって……あたしに復讐するために来たんだもんね。
ざまあみろ、とか思ってるのかも。
でも…今日だけは会ってぎゅっと抱き締めたいな。
ダメって言うかな…?
いろいろなことを一気に考える。
初夏の風があたしの冷たい頬と公園を優しく包んだ。
それがなんだか心を穏やかにしていく。
とりあえず…帰ろうかな?
勝手に病室抜け出したから、病院の先生も看護師さんもきっと心配してるよね。
そう思って振り返ろうとした…その時だった。
「……雫?」
その声にぴたっと体が止まり、硬直する。
うそ…このタイミングで……?
視界がまたじわっ…と滲んでいく。
涙をこぼしたくなくてあたしは振り返らないまま、空を仰いだ。
「なんでここに…お前、まだ……」
動揺しているのか、病室にいる時と話し方が違う。
でも…不自然に光輝の言葉が途切れた。
「……泣いてんのか?」
足音でこっちに向かっているのが分かる。

