相合い傘~俺様な彼と最悪な再会~【更新中】



お母さんとか…お父さんとか。


友達とか……もちろん、秋山君のこととか。


何も考えずにあんなこと言うなんて…なんて浅はかなんだろう。


忘れてしまったあたしより何倍もつらいのは……忘れられてしまった周りの人達の方なのに。


あたしは自分勝手すぎる。


「うっ…ヒック……」



思わず嗚咽を漏らしてしまったあたしの前、秋山君がはっとしたのが分かった。


「……ごめん」


「ううん」



秋山君が謝るのに対し、あたしは首を大きく横に振る。


「……がと」


「え?」


「ありがとう、気づかせてくれて。

 あたし…何も考えてなかった」


「雫……」


「ずっとこんなこと考えてたなんて、
 あたし…バカだね。

 ごめんなさい」



素直にそう謝ると、ふっと笑う秋山君。


そして、あたしの頬にそっと触れて言った。