入ってきたのは……
「秋山君……」
「松原さん」
優しく微笑んでくれた彼に、あたしもつられて微笑む。
毎日、学校帰りに来てくれる彼。
用事があっても欠かさずに来てくれる秋山君が嬉しかった。
でも同時に申し訳ない気持ちに襲われる。
「忙しかったら無理しなくていいよ?」
例えあたしがそう言ったとしても、
「いや、俺が来たいんだよ」
と言って笑うだけ。
そう言われてしまったら、あたしもそれ以上何も言えなくなってしまうんだ。
顔をあげると至近距離で目が合う。
たったそれだけなのに、すごく緊張するんだ。
それはきっと……秋山君がかっこいいから。
あたしの幼馴染みだというにはもったいないくらい、秋山君はイケメンだった。
「どう?
どこも悪くない?」
「うん、もうどこも痛くないよ」
「そっか」
ふわっと微笑まれて、頭を優しく撫でられる。
それが心地よくて、あたしは目を瞑った。

