それから4日経った日のこと。
雫が目を覚ましたという電話が入って、俺と雫の母親で病院に行くことになった。
……で、今は受付のところにいる。
「おばさん…」
「ん?どうしたの?」
「……本当にすみませんでした」
「いいのよ!
結果的に雫は生きてるもの。
あの子、本当に不注意だから…」
笑ってそういう彼女に申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
本当は雫が手術をしたあとすぐに、あったことを言うつもりだった。
だけど彼女に大丈夫だから言わなくていい、と言われてしまいタイミングを逃してしまって。
結局、本当のことを言えないままなのだ。
「そうだ、光輝君」
「はい」
「私、今から先生と話があるから
先に病室に行ってくれる?
雫もきっと喜ぶわ」
「分かりました」
早く会いたい。
エレベーターが雫のいる階に近づいていくにつれ、その気持ちが強くなる。
そして、ドアが開いたのと同時に俺はここが病院だということを忘れて駆け出した。

