―――ごめん雫。ちょっと待ってて?
……よかった。
先に帰ってて、っていうメールかと思っていたからほっとする。
光輝が告白を前もって断ることはしないって分かっていたし、そんな彼を待ちたかったから。
窓の外を見ると、隣の校舎の空き教室に光輝達が入っていくのが見えた。
どうやら一人ずつ入って光輝に告白するらしい。
あの様子だとすぐには帰れないな。
「それにしても人気ねぇ~」
一人、また一人と教室から出ていく女の子達を見ながら愛子が呟く。
うぅー……
時間が経つ度に不安になるよ。
あたしもあの中の一人になるんだろうか。
中には泣いている子もいて、本当に光輝のことを好きだったんだ…と思うとこっちまで切なくなる。
そわそわし始めたあたしを見て、愛子はまた楽しそうに言った。
「あははっ、緊張してるね」
「うるさいなぁ…」

