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「やだー光輝君ー」
「ごめんな」
「行かないで~」
「短い間だったけど、ありがとう」
そして……とうとうこの日が来てしまった。
放課後になって、みんな(特に女の子)に囲まれている光輝を遠くから見つめるあたし。
別れを惜しんでいる彼らの姿を見て、ふぅ…と息をはいた。
「ちょっと!雫どうするのよ?」
隣でそう焦ったように聞いてくるのは愛子だ。
「大丈夫」
そう言うと不思議そうに首を傾げる彼女に、あたしは少しだけ微笑むと言った。
「今日…ちゃんと伝えるから」
後悔はしたくなかった。
ちゃんと気持ちを伝えるだけ伝えたい。
光輝があたしのことを恋愛対象として見ることは絶対にないけれど…それを恐れて行動しないより、玉砕した方がずっとマシだ。
「じゃあ、何でそんなに心配そうなの」
「……タイミングが掴めなくて」
「あー……確かにね」
愛子も光輝の方を見て納得したようだ。

